長井朋子作品集 [Thousands of Finches]

「まるごと自分の作品のような一冊にしたい!」という長井さんの強い思いからはじまり、片桐はいりさんとのコラボレーション企画や、普段見ることのできない絵描きのアトリエ、制作風景、さらに画集のために書き下ろしたページも盛り込み、充実した一冊になっています。


長井さんの膨大な数の作品の中から選び抜かれた作品たちは人気作品の他に初期のドローイングや日本では発表されなかった過去の作品、また2017年の新作まで約60点。

何度見ても新しい発見や出会いがある作品たちです。

 

アトリエ写真や制作風景はFloatingMountainで数日間アトリエにお邪魔し撮影しました。

長井さんの作品が生み出されるべくした、たくさんのぬいぐるみやフィギュアに囲まれたとてもハイセンスの空間で、まさにインスタレーションが展開されているかのようなアトリエでした。

作品だけを掲載する画集ではなく、長井ワールドをまるっとお見せする本を目指したので、こういった写真も多数盛り込んでいます。

 

また本文や表紙は長井さんの作品にマッチするよう、たくさんの試作を繰り返し極上の紙を選び出しました!なかなか普通の画集では使われない紙を使用しています。

長井さんの思いは、「画集が高いと悲しい。」

大好きな作家さんの作品を買いたいけれども手が出ない。そういった若いファンの方たちへなんとか画集という形で作品届けたい。だから作品集の価格は高くしたくない。

ということで、本自体は奇抜な形態を選んだりはしていませんが、紙選びから装丁のデザイン、挿絵など丁寧に丁寧につくりあげ、宝物感溢れる仕様になりました。

ページをめくった瞬間から始まる一つの映画のような、ストーリーのある作品集に仕上がっています。

 

購入はこちらから!https://floatingmt.thebase.in

申し訳ございません、現在販売を一時中止しています。

7月中旬に販売再開予定ですがお急ぎのかたはご連絡ください

200×297cm
オールカラー94頁

寄稿 工藤麻紀子(画家)中村史子(愛知県美術館学芸員)
(50部限定サイン入り・コラボレーション作品ポストカード付 なくなり次第終了)

作家プロフィール

長井朋子 小山藝術計画所属

長井朋子の作品には、森や部屋の背景に、猫や馬などのたくさんの動物たちや、幼い少女、色とりどりの木やキノコなどが、まるで劇場のように配置されています。様々なモチーフが散りばめられた作品はどれも、世界が凝縮したような充足感と独特の空間性をもっています。長井は下描きをせず、描く対象に応じて、油彩、アクリル絵具、水彩、色鉛筆、パステルなどのふさわしい画材を選び、加えて立体作品や、インスタレーションも手がけます。それによるマチエールや素材の違い、描き込みの程度の違いはリズムとなり、ひとつの音楽を生んでいるように思えます。長井の作品には、明確な物語があるわけではありませんが、この音楽を感じる事によって、わたしたちはいつの間にか彼女の作品世界の中に入り込んでいるのです。

長井朋子は1982年愛知県生まれ。2006年に愛知県立芸術大学を卒業し、現在愛知県豊橋市を拠点に制作活動を行っています。小山登美夫ギャラリーではこれまでに4回の個展を行い、東京オペラシティーアートギャラリーコリドールなどでも個展を開催しました。「VOCA展 2010」(2010年、上野の森美術館、東京)に出展したほか、海外では、ヴェネツィア・ビエンナーレ関連企画展の「Future Pass – From Asia to the World」(2011年、Palazzo Mangilli-Valmarana、ヴェネツィア)や、ソウル、グルノーブル、ベルリンでのグループ展に参加しています。また長井は、東日本大震災の被災地である宮城県七ヶ浜の遠山保育所(設計:髙橋一平建築事務所)にて、サインやプールに絵を描くプロジェクトに携わり、この遠山保育所はシンガポール赤十字社による全額サポートのもと 2013 年 に竣工しました。作品は高橋コレクション(日本)、オルブリヒト・コレクション(ドイツ)、ザブラドウィッチ・コレクション(イギリス)、ジャピゴッツィコレクション(スイス/アメリカ)などに収蔵されています。

2017-11-18 | Posted in blog, 撮影データNo Comments » 
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